イ・ブル「Cyborg」

2001年10月25日(木)- 12月8日(土)

90年代以降の韓国の現代美術史シーンを牽引する役割を担ってきたイ・ブルは、少女型サイボーグやSFアニメにでてくるモンスター、あるいは近未来的なカプセルの形をしたカラオケのシステム等、アジアの大衆文化を母体したモチーフを現代美術的なアプローチで発展させ、主に90年代後半より欧米を中心とした国際的なアートシーンで多大な注目を浴びてきました。特に、99年のヴェニス・ビエンナーレでは、韓国館の代表をつとめただけでなく、キューレータ、ハラルド・ゼーマンの構成によるアルセナーレでの国際展にも出展、見事に受賞をおさめました。昨年は福岡のアジア美術館での個展、妻有里トリエンナーレへの出展等、日本での作品発表も重なり、今年はウィーンでの大規模な個展や、イスタンブール・ビエンナーレでメインの作品としての位置を固める等、さらなる活躍が期待されています。


東京では初の個展となる今回、シリコン製の真っ白なサイボーグの新作を中心に、精密なドローイング等、刺激的な作品を数多く展示します。明快なコンセプトと表現力の完成度に定評のある、ハイパーモダンな作品群を是非ご覧ください。

期間:2001年10月25日(木) - 12月8日(土)